こちらでは、映画化・ドラマ化された注目の日本の小説を9作品ご紹介します。それぞれの物語が映像でどのように描かれたかを知る前に、原作を読んでその魅力を体験してみてください。
1. 君の膵臓をたべたい / 住野よる
病気を抱えた少女と彼女の秘密を知る少年の物語で、2017年に実写映画化、2018年にアニメ映画化もされた感動的な青春小説です。
『君の膵臓をたべたい』は、限りある命の中で生きることの意味を考えさせられる青春小説です。
住野よるの筆致は、瑞々しい感情描写を通じて、日常の中にあるかけがえのなさを優しく伝えています。
タイトルからは想像もつかない心温まる物語が、読者に深い感動を与えます。
2. 容疑者Xの献身 / 東野圭吾
「ガリレオシリーズ」の1作で、2008年に映画化されました。天才数学者の石神が完全犯罪に挑む正統派ミステリーです。
『容疑者Xの献身』は、天才同士の頭脳戦が繰り広げられるスリリングな物語です。
東野圭吾が描く石神と湯川の対決は、ロジックと感情が絡み合い、読者を魅了します。
事件の真相が明らかになる過程で、深い人間ドラマが見えてくる一冊です。
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3. 永遠の0 / 百田尚樹
第二次世界大戦を生き抜いた零戦パイロットの物語で、2013年に映画化されました。愛と戦争をテーマにした壮大なドラマです。
『永遠の0』は、戦争の中で生き抜こうとした人々の姿を描く感動的な物語です。
百田尚樹の描写はリアルで、戦争の悲惨さと人間の強さを同時に感じさせます。
祖父の過去を知ることで、家族の絆を再発見するプロセスが心を打ちます。
4. オレたちバブル入行組 / 池井戸潤
「半沢直樹シリーズ」の第1作で、2013年にドラマ化されました。理不尽に立ち向かう痛快なエンターテインメント作品です。
『オレたちバブル入行組』は、不条理な銀行内で奮闘する主人公・半沢直樹の物語です。
池井戸潤の描くストーリーは、テンポが良く、読者を一気に引き込んでいきます。
理不尽な状況に立ち向かう姿に、読者は共感し、応援したくなることでしょう。
5. 1リットルの涙 / 木藤亜也
難病と闘う少女の日記を基にした実話で、2005年に映画化・ドラマ化もされました。生きることの尊さを描いた感動作です。
『1リットルの涙』は、病と闘う少女の生きた証を描いた実話です。
木藤亜也の言葉は生々しく、日々の苦しみと喜びが詰まっています。
生きることの大切さや、当たり前の日常のありがたさを感じさせてくれる一冊です。
6. 白い巨塔 / 山崎豊子
医学界の腐敗と権力争いを描いた社会派小説で、複数回実写化されています。医療の裏側を描いたスリリングな物語です。
『白い巨塔』は、権力と野心が渦巻く医学界を舞台にした社会派小説です。
山崎豊子の筆は鋭く、登場人物たちの人間模様が生々しく描かれています。
人間の欲望と葛藤を描いた物語が、深く読者の心に刻まれます。
7. アルジャーノンに花束を / ダニエル・キイス
知能向上手術を受けた青年の成長と葛藤を描いたSF作品で、2015年にドラマ化されました。
『アルジャーノンに花束を』は、知能の向上によって変化する主人公の内面を描いた感動的なSF小説です。
ダニエル・キイスの描くチャーリイの成長とその後の変化が、読者に深い印象を与えます。
人間の尊厳と幸福について考えさせられる一冊です。
8. 八日目の蟬 / 角田光代
不倫相手の赤ん坊を誘拐した女性の逃亡劇を描いた物語で、2011年に映画化され、第35回日本アカデミー賞で10冠を達成しました。
『八日目の蟬』は、愛と罪に囚われた女性の逃避行を描いた物語です。
角田光代の描写は鋭く、逃亡生活の中で見つける絆が切なくも美しいです。
母性と罪の狭間で揺れる主人公に、読者は心を動かされることでしょう。
9. 博士の愛した数式 / 小川洋子
記憶が80分しか保てない数学者と彼を支える家政婦の心温まる物語で、2006年に映画化されました。
『博士の愛した数式』は、記憶を失った数学者と彼を取り巻く人々との交流を描いた心温まる物語です。
小川洋子の文章は美しく、数字の持つ魅力と人間関係のあたたかさが伝わってきます。
数学が苦手な人でも楽しめる、不思議な感動を呼ぶ一冊です。